ガイド · 138 – 142 BPM

重低音は
音量ではなく
無音。

大きな音がフロアを動かすわけではありません。動かしているのは、キックと次のキックのあいだに置かれた何もない時間です。

テンポ
138 – 142 BPM
形式
ミックス 20 – 80分
帯域
ピークタイム
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なし・フル尺

138 BPM、キック間 435ミリ秒

138 BPMではキックとキックの間隔が 435ミリ秒。キック自体が使うのはそのうちの3分の1程度で、残りは無音です。重さを作っているのはこの空白で、音量ではありません。空白を他の音で埋めると、同じキックが軽く聞こえます。

142 BPMでは間隔が 423ミリ秒に縮まります。たった12ミリ秒の差ですが、低音の余韻が占める割合が変わるため、同じトラックでも密度の印象がはっきり変わります。

「重低音」と実際に鳴っている帯域

体に来る成分は 40 – 60 Hz 付近にあります。40 Hz の1周期は 25ミリ秒——つまり435ミリ秒の隙間に17周期しか入りません。低音は「速く動く音」ではなく、ゆっくり空気を押す音です。だからスマートフォンのスピーカーでは再生できず、クラブとヘッドホンで印象が違います。

なぜ洋楽テクノは歌を入れないのか

ピークタイムで必要なのは言葉ではなく、持続と解放です。ボーカルが入ると聞き手は意味を追い、体の動きより先に頭が働きます。声を使う場合も、短いフレーズを楽器として反復させるのが定石です。

家で聞くとき

この帯域は本来、大きな部屋と長い時間のために作られています。家では、1曲ずつではなく20分以上のミックスで聞いてください。ピークタイムの構造は、フレーズ単位ではなく十数分単位で効いてきます。

フルミックス

すべて Steven Ran Cohen が BALIMORE 名義で制作。

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